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長襦袢が着上がったら、いよいよ長着を着ます。
長着の背のほうを自分のほうに向け、両袖を合わせ持ち、 合わせた部分を片手で持って、右でも左でも、自分の好きなほうから 自分の背中までまわして、両袖を開いて、袖にそっと腕を通して着ます。 左右の衿の縫線を合わせて、合わせた所を片手で持ち、 反対の手の人差し指と中指を、襦袢の衿と長着の衿のあいだに滑り込ませ、 親指で長着の衿を軽く持って、背中心方向に軽くしごき上げる。 反対側も同様に。こうして背中心を決めます。 このとき、半衿がピシっとついてないと、しごいても半衿がしわっぽくなります。 ちょっとショボンです。 しごいているうちに、しわがうまく見えない部分に寄ってはくれますが、 着ているうちに、やっぱりしわついてきてしまいます。 半衿をつけるときは、ケンチョウ機(布をひっぱる和裁小物)を使って、 なるたけピシーーっとさせておくほうがよいですね。 襦袢の衿は、長着の衿より控えます。 「控える」というのは、要するに出っ張らないようにする、ということ。 長着の衿が、襦袢の衿より、5mm位出るようにする。 肩の縫い線位まで控えさせておくのが目安です。 そうすると、後ろから眺められたときに、長着の衿の内側に、 長襦袢の衿がちらりと見えて、きれいなのです。 それから、襦袢の衿と長着の衿を、ピンチ(洗濯バサミ)で止めます。 止める場所は、背中心でなくても、多少左右に偏っていても大丈夫です。 控えさせた衿がずれないようにするのがポイントなので。 洗濯バサミでも十分ですが、心配な方には、着付用のピンチがおすすめです。 きものに当たる部分にゴムが貼ってあり、当たりがやわらかです。
「きものはとにかく汚さない」
着付教室で、何度も言われたことです。 汚れはベンジンでとるとかなんとか、色々言われてるが、それは諸刃。 素人がやると、汚れが広がったり、ベンジンがにじんだりする。 第一、汚れの種類によってとり方や薬剤も変わる。 とにかく汚さないように気をつけて、それでも汚してしまったら、 すばやく専門家(店)に出す。 「なんにせよお金かかるから、汚さないのが一番よ」 きものの手入れの授業を受けても、結局最後はこの言葉でまとめられるのです。 幸運にも、わたしはこれまできものを「汚したっ!」ってことが、1度きりしかありません。 その1度は、もう書くも涙、読むも涙、ところが結果オーライな1件なので、 またあらためるとします。 ふだんは、きものを脱いだら衣紋掛けにかけ、同時に全体的に汚れていないか確認。 その後、きれいなタオルで、全体をなでるように拭いて終わり。 ま、何年かに一度、染めの着物は生き洗い(ドライクリーニング)に出そうかな、とか さらにもっと長いスパンで、織りの着物は洗い張りに出さないとな、とか、 頭の中で考えてるだけ。 この前、白白の5本献上を初めて締めました。 きものを脱いで、いつもどおり衣紋掛けにかけ、さてしまおうと思って畳んだら、 どーーーーーーーへーーーーーーーーーーーーっ! 薄っすらシミがーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!! 水性の赤いインクが、薄~くにじんだように、ポチョっとついてるだけなのですが、 白地の帯が汚れてるのはいただけません。 しょうがない、いつもはきっちり締めまくってる財布の紐をゆるめるか…。 いや待て、これくらい薄いシミなら、しばらく締めて、全体的に薄ら汚れてきてから 生き洗いに出したほうがいいか。さてどうしましょう。 ところが、我が師匠にちょいと相談したところ、 「献上はしっかり織ってるから、シミも落ちにくいのよねぇ。 ところで、消しゴムでこすってみた? 落ちることあるわよ」 え?? 何? そんなことしていいの? では、やってみましょう。 鉛筆の炭汚れが写っちゃ泣くに泣けないので、きれいな面で。 シミがついたところを、織りの方向に合わせて、消しゴムかける。 む? 薄くなってない? さらに丹念に、丁寧に、消しゴムをかける。 あらーーー。遠目には見えないくらい、薄くなったよ。 とりあえずこれでしばらくはやっていけそうだよ。 きもの・帯とも、地の性質によるので、なんでも消しゴムかけろとは言えません。 染めのきものなんて、消しゴムかけたらヨレヨレになりそうだし。 お下がりで、ちょっと薄汚れた献上帯をもらった ↓ そのままでは締められなさそうだから、消しゴム試しても惜しくない。 失敗しても惜しくない というものがお手持ちであったら、お試しになる価値はあるかもしれません。 献上以外でも、織りの帯ならいけるかも。 ただこれって、いわゆる自己判断・自己責任という範囲でお願いします。 思い通りにならず、万一ダメになっちゃっても、不肖わたくし、責任取れませんので。 また、わたしのように、見た目落ちたように見えても、汚れは落ちきっていませんから、 あるタイミングで、ちゃんとクリーニングに出すことは、やっぱり必要です。 食べ物のシミやなんかだったら、そこからカビが生えるかもしれないですし。 わたしも、白白が寒々しい季節になったら、クリーニングに出すつもりでいます。 消しゴムは、あくまでも当座のしのぎです。 それから、 くれぐれも、消しゴムかけた後は、よーくよーくカスを払ってくださいね。 ゴムが帯にくっついちゃったら、元も子もありませんからね。
この前書いた『浴衣の目安』では、冒頭の
「浴衣姿でどこまで行っていいの?」 「平塚から渋谷まで、浴衣で行っていい??」 という、友人からの質問に、明確に答えていませんでした。 ちなみにこの友人はオーバー・サーティ。 Q:浴衣姿でどこまで行っていいの? A:高級浴衣ならどこまででも。ただし、長襦袢着て、足袋まで履いた場合。 ごくふつーの、コーマ地の浴衣だったら、 昼間は電車・バスに乗らないで行ける範囲に とどめておいたほうが、オーバー・サーティらしいエレガントさがあるかも。 でも、大きなお祭りや花火大会なんかがあるんだったら、 電車・バスに乗っても構わないと思う。 Q:平塚から渋谷まで、浴衣で行っていい?? A:高級浴衣でないんなら、昼間はやめろーっ!やめるんだーっ!! 夕方~夜なら、ふつーの浴衣でもいいかもしれないけど、 着崩れたり、しわになったりが心配です。 糊付けして、浴衣をできるだけパリッとさせておくのをおすすめするよ。 腰紐がゆるまないように気をつけて着てねー。 友人にだったら、こんなふうに答えます。
わたしは、歩き方のバランスが悪いのか、足の裏の角化がものすごい。
足の裏の外側とか、かかととか、とにかく色んなところの角質が硬くなっています。 悪いことしているわけではないのに、恥ずかしい。 極端な話、あんなとこやこんなところを見せるより、足の裏を見せるほうが恥ずかしい。 「肌襦袢着て補整までしたら、どうせなら浴衣じゃなくて、 きもの着ちゃったほうがいいじゃん」 わたしが浴衣から遠ざかってるのは、こんな気持ちによるところが大きいのですが、 一方で、浴衣だと素足で下駄を履かねばならぬ ⇒こんなかかとを世間にさらすのは、ハズカチーねー という気持ちもあります。 かかとの手入れはたゆみなく行なわねばなりませぬな。 それも、浴衣の季節に先駆けて。 硬いかかとは、やすりで削ってクリームつければいい、 と長らく思っていましたが、足脚タレの人に言わせると、そうじゃないらしいのですよ。 テレビで観たんですがね。 「削ると、さらに角化が進むから、削らないでマメにクリームをつける」 このほうが効果的らしいのです。 で、風呂上り、角質を削らず、クリームだけ塗ってみたら、 たしかに少しだけやーこく、きれいになりました。 でも、面倒臭くて長続きせず、むいたようなかかと、には今日現在、なっていませんが。 わたしが使っていたのは、角質をやーこくする尿素が入ったクリームで、 殺菌作用があるというティーツリーというエッセンシャルオイルが入ったものです。 でも、尿素もエッセンシャルオイルも入ってないクリームを塗ってたときもあり、 それもそれなりに足の裏をやーこくしてくれました。 わたしほど硬くない足の裏なら、今から毎日やれば、 それなりにむけ気味な、つるりとかかとになれるのではないかと思います。 気になる方は諦めず、サボらず、ぜひお試しください。
「浴衣姿でどこまで行っていいの?」
「平塚から渋谷まで、浴衣で行っていい??」 花火大会のことも気になる昨今、友人からこんなことを尋ねられました。 わたしも以前は、「昼間から浴衣を着ていていいんかい?」と悩んでいました。 そこで先生に訊ねたところ 「いいに決まってるじゃないの~。浴衣は夏の普段着。 洋服だったらジーンズとTシャツくらいの位置付けよ」とのお答えが。 あら~、そんなカンタンなことだったのねー。 ところが、誰からかどこからか何からかは忘れたけれど、 こんなことを聞いたか読んだりもしました。 「浴衣は湯上りにひっかけるように着るもの。 昼はもちろん、夜も遅い時間に着てるのだっておかしい」 レレレ? そうなの?? でもなぁ、江戸時代に、町場の人がそんなに何枚も重ね着してるはずないよなぁ。 ヘタしたら冬に浴衣みたいなの着てた人だっているんじゃないの? そこんとこ、どーなんでしょう。で、軽く調べてみました。 以下『広辞苑より』 【浴衣(ゆかた)】 ①「ゆかたびら」の略。 ②おもに白地に藍色で柄を染めた、夏季に着る木綿の単衣。 【湯帷子(ゆかたびら)】 入浴の時または入浴後に着る単衣。ゆかた。ゆぐ。ゆまき。身拭(みのごい)。 なるほどねぇ。 そこでわたしは、自分用にこんな目安をつくりました。 ①夏は朝から晩まで浴衣を着てていい。 ②できれば昼間は薄い色、濃い色は夜に着る。 ③出かける範囲に合わせて、浴衣の素材を変える。 「浴衣」といって思い浮かぶのは、柄が染められた綿の薄くやわらかい生地。 あれは「コーマ(綿コーマ)」というそうです。浴衣のなかで一番カジュアルな感じ。 なのでわたしは、家で過ごすときや、近所に出かけるとき用にしています。 帯は半幅を文庫結びか貝の口に。 電車やバスに乗って出かけるときは、コーマではなく、 縮(ちぢみ)という、同じ綿でも、しぼしぼした生地の浴衣に替えています。 最初は長襦袢を下に着る、夏の長着としていたものを、 浴衣としても着ているということです。 (こういうのは「高級浴衣」といって売られているそうですが、 反物から仕立てても3万円でおつりがきました) 麻や綿の無地の半幅を貝の口に結び、幅が狭く長さも短い帯〆(三分紐)を締めます。 三分紐を締めるのは、帯留をしたいから。帯留でアクセントをつけ、 「お出かけ用ですのよ」という感じを出す。 浴衣のときは素足に下駄。 長襦袢を着るときは、下駄でも足袋を履く(夏用のカジュアルな草履も可)。 どこか建物に入るときは、足袋を履いた姿=長襦袢を着たきもの姿で出かける。 ほぼ屋外オンリーのときは素足に下駄=浴衣。 わたしと同年代(30代中頃)の方で、「今年浴衣で出かけたい」と思ってる方には、 コーマ地ではない浴衣をおすすめしたい。 わたしは今のところ縮しか持っていませんが、綿紅梅・絹紅梅など、 ちょいと調べたら綿芭蕉・綿紬なんてのもありました。 色柄も落ち着いていて、我らにはしっくりと着心地がいいと思います。
補整が終わったら、いよいよ長襦袢を着ます。
今なら夏用の襦袢。夏用のきもの(薄物)は透けるものがほとんどなので、 透けて見えてもいいように、襦袢も白です。 半衿は絽にします。絽縮緬はひとえの時期だけが適切といわれます。 前に紹介した美容衿にも絽のものがあります。 長襦袢も衣紋を抜いて着ます。 夏用の襦袢で仕立て上がりで売っている二部式のものは、 たいてい衣紋抜きがついています。 しかししかし、紐を通して、紐でぐいぐい引っ張っても、 衣紋はきれいに抜けないのです。 ではどうするか。 肩で抜いて着ます。 肩で抜くというのは言葉にすると難しいのですが、 肩にしっかり着せかけない、とでもいうのでしょうか。 襦袢の肩の縫い線が、肩より後ろに来るように、ふんわり着ます。 その状態で、衿の交差点を決めます。 お若い方はやや詰め気味に喉のくぼみあたりに、 ややエイジングなお姉さんは、喉のくぼみの下あたりにするとよいでしょうかね。 長襦袢を着たときに、胸の頂点あたりに衿の外端がくる、という角度も目安になります。 交差角は、礼装になるほど直角に近く、くだけたきものはやや鋭角に。 ちゃんと着なくちゃと、あんまり詰め過ぎ・直角過ぎるときつそうに見えるので、 その点は注意です。 とくに夏のきものは、苦しそうに見えると暑さも倍増ですからね。 美容衿の場合、衿の下のところに紐がついてるので、 左右の紐を背中の衣紋抜きにそれぞれ通し、前で結わえます。 美容衿はついていないけど、衣紋抜きがついている襦袢は、 紐の中心を胸の中心に当て、それから左右の紐を衣紋抜きに通し、前で結わえる。 衣紋抜きは、2段とか3段に分かれています。 上の段に行くほど、衣紋がしっかり抜けます。 留袖や訪問着を着る場合は絶対最上段。 ただし、きものを着ている間に衣紋はどんどん詰まってくるので、 たいていは最上段にしておくほうがおすすめです。 抜け過ぎ!と思ったら、前で紐を結わえた後、前身頃をちょっと引っ張ればよいので。 ただし喪服は、礼装ではありますが最下段に。喪服は衣紋を抜かずに着るのです。 衣紋抜きで紐を交差させたら、左右の紐を下に引っ張りながら前にもってきて、 それから結わえます。衣紋抜きがついてる場合、 紐は胸でなく、お腹のあたりまで下げて結わえると、 衣紋の抜けた状態を維持できます。 衣紋抜きがついていない襦袢は、紐の中心を胸の中心に当て、 左右の紐を後ろで交差させ、前で結わえます。 最初に抜いたかたちが崩れないよう、そろりそろりと。 これから先は全タイプ共通。 衣紋の抜き具合を確認し、抜き過ぎだったら前身頃を少し引っ張ります。 前の引っ張りが足りないと、長着を着たとき、 なんだかボワッと、長着が浮いたようになるので注意します。 抜きが足りないときは、後ろ身頃全体を少し引っ張って調整します。 衣紋抜きだけ引っ張ったり、背中心(背中の真ん中の縫い線)だけ引っ張っても、 すぐ元に戻ってしまいます。「肩で抜く」ことを忘れず、身頃全体を引っ張ります。 紐の下、とくに背中は中心に向かってシワが寄ってしまいます。 背中の中心の紐の下に、クイっと鍵状?に折った左右の人差し指を入れ、 左右の脇までしごく。これでシワが目立たなくなります。 それから衿の交差角を確認。 鋭角過ぎたら、衿の先をちょっと上に、直角(鈍角)過ぎたら衿先をちょっと下に、 それぞれずらすようにすると調整がききます。 衿の角がOKになったら、それを固定するため、胸の丘の下で、伊達〆を締めます。 長襦袢も、下前・上前ともやや上げ気味に着ると、 それが長着の裾すぼまりに反映されます。 長襦袢は、長着を着てしまうとお直しができないので、 慣れないうちは、少しゆっくりめに着たほうがいいかなーと思います。
相変わらず自分じゃスキンをつくれないので、
エキサイトがくれた「沖縄」というスキンの中の、「蝉」に変えてみました。 夏らしくていいな。 きものらしさは微塵もないけれど。
7月3日(月)、歌舞伎を観に行くときにきたきもの。
長着:夏塩沢 紺地に細い縞が入った、シャリ感のある薄物。玉糸独特の「節」があります。 【以下、塩沢町観光協会のページより】 夏塩沢の歴史はさほど古いものではないが、麻織物の衰退からその技術をいかした絹織物による夏物が望まれており、そして誕生したのが夏塩沢です。 特色:絣技術の精巧な事。たて糸、よこ糸共に駒撚りといわれる強撚糸を使用し透けている。しゃり感のあるいかにも涼感あふれる盛夏の織物である。 詳細 >> 技術: (一)先染の平織 (二)たて糸、よこ糸共に強い撚りを掛けた糸を使用 使用する原料:糸は玉糸及び生糸を使用する 製造される地域:新潟県南魚沼市 帯:博多5本献上・白白 白地に独鈷模様も白の(だから「白白」)、八寸博多帯 夏用の紗献上ではありませんが、白白など涼しげな色合いのものは、薄物にも合わせられるということで買いました。紺地の長着に合わせると、たしかにキリッと涼しげな感じ。 帯揚:空色の絽縮緬 帯〆:深緑色のゆるぎ組み 帯が薄い色のときは帯〆の色を濃い目のものにして、 全体の印象を引き締めるのが好き。 綿の入った丸絎や、ごろごろした丸組みを避け、色合いに気をつければ、 「夏用」として売られているものじゃなくても、締めることができます。 半衿:「絽」のように見える、透け感のある木綿のハギレ 6~9月は、半衿を絽や絽縮緬(6・9月)にします。 ただ、夏塩沢のようなおしゃれ着や、もっとくだけた普段着、 要するに礼装でない場合や、 どこかに遊びにいく場合、わたしは半衿もくだけさせています。 長着は紺で帯は白、きりっと見せたかったので、半衿も白にしました。 夏の半衿は白、色があっても薄いものにとどめたほうが、 きりっと涼しげに見えると思います。 この日はへんな天気だったので、小さくたためる二部式の雨ゴートを持っていきました。 草履は白の台に深緑色の鼻緒のものにしましたが、もし朝から雨が降っていたら、 雨草履にしたかもしれません。 いっしょにきもので出かけた母は、下駄に爪皮を履かせていました。
単衣の季節はあっという間に過ぎ、薄物の季節になりました。
何を着ても暑いのが夏。それならきものをびしっと着たほうが、よほど見た目に涼しげ。 そう言ってくださったのは、わたしがいつも「すてきだなぁ」と思っている、 おきものマダムです。いい言葉だなぁ。 そこで、夏もびしっときものを着るため、というか、 びしっとばっかりだと暑くてたまらないので、手を抜けるところとか、 自分がやったり知ったりしたこと、少しだけど記したいと思います。 ①汗取り襦袢 ふつうのさらしの襦袢だと、大量の汗を全部吸い取れず、 長襦袢→長着と汗じみになる可能性があります。 心配な場合、ふつうの襦袢だけど背中のところに、汗を吸う部分がついてる、 汗取り襦袢というものを着るのがおすすめです。 ②裾よけは必須 市販の夏用の二部式襦袢は、上は綿でも下はポリエステルということがほとんど。 少しでも薄着~!と思って裾よけを省くと、かえって熱がこもってしまうんです。 暑くても、裾よけをつけたほうが快適です。 ③でも、裾よけよりステテコ クレープ地というのか、シャワシャワした夏用の薄いステテコを裾よけ代わりにする。 太ももからふくらはぎにかけての、汗のまとわりつきがおさまる点は、 裾よけよりすぐれています。 ④縫う? ならば、熱のこもらない、麻や綿麻素材で、襦袢の下を縫ってしまえばいいではないか。 もちろん市販品にもそういうのはあるんですけどね。 自分で縫うとびっくりするほど安上がり。わたしはネットで、 縫い方や布地の準備のしかたを紹介してくださってるサイトを見つけました。 布も買い、水も通したんですけどね。しかも去年。未だ着手せず。トホホ。 お針が得意な方や、ミシンがある方だったら、ものすごく短時間でできると思いますよ。 ⑤紗献上の伊達〆は 一昨年、正絹・紗献上の伊達〆を買いました。 でも、本当に涼しくなったのかどうかは、微妙。 夏用としてもっと安く売られている伊達〆と、効果自体はあんまり変わらないかも。 結構いいお値段なので、とくにはおすすめしません。 ただ、万一長襦袢姿になったときなんかは、見栄えがいいかも。 ⑥夏の半衿は掛け捨て 前にも書いたように、わたしはふつうの布を半衿として使ってます。 大きな布屋さんで探すと、透け感のある、夏向けの布も売ってます。 あと、地が詰まっていない麻とか。安いのが見つかったときにまとめ買い。 それを、1回つけたら、おしまいにする。もう半衿にはしないってことです。 なんというか、水を通していないパリッと感が、 涼しく引き締まった印象をつくる気がする。なので掛け捨てにしちゃいます。 と言えればカッコいいのですが、やっぱり惜しみゴコロが出ちゃうので、 綿麻とかの普段着を着る時ようにまわし、3回位つけたらお掃除用にしています。 ⑦涼しい枕 枕と帯を背中にしょってるから暑い。これはきものを着る限り、逃れられません。 去年、とあるサイトで、たしか中身が麻かなんかの繊維になってる、 通気性のよい枕を見つけました。ふつうの枕と見た目に違いはないので通年使える。 しかも、枕を包むガーゼもついてきて、たしか1000円くらい。 いやー、いい買物だなぁ。 と、思いましたが、でもやっぱり紗献上の伊達〆同様、効果のほどがわからない。 ふつうのより、ちょっとは軽いけど。 今年試したいのは、ヘチマタワシを枕にする方法です。 100円ショップで買ってきたヘチマタワシを、枕の幅に切って、ガーゼに包んで。 あともうひとつは、枕を入れない帯結び。枕代わりに腰紐で帯をしっかり固定。 ぺしゃんこに見えるけど、ふだんぎレベルだったら問題ないですもんね。 ⑧さらにヘチマ ヘチマを薄切りにして、ガーゼ代わりに、胸とか脇とかお腹とか、 汗が気になるところにし込んでおくと、とってもいい汗取りになるそうですよ。 そりゃ吸水性は抜群だし、使った後は洗って乾かしておけばいいし。 「ヘチマの汗取り」というのは、昔はずいぶんと使われていたようです。 ⑨いっそ半幅帯 半幅帯は、結び方に決まりがありません。 貝の口・男結び・文庫・方流しなどなど、基本の結び方から、自分流にアレンジを。 帯〆を使えば、枕を抜いた小さなお太鼓もつくれます。身軽に涼しくなれますねぇ。 ⑩気は引けるけど、冷房ガンガンで着る 自然環境のことを考えると大変に気が引けるのですが、着装のときは、 とにかく部屋を涼しく。さらにその冷えた部屋に着るものを全部つるしておいて、 きもの自体もひんやりさせておくとよい。とにかく汗かきますから。 きものを着る人は、みんな色んな工夫をお持ちだと思います。 わたしも、何か見つけちゃったたびに、書こうと思います。
着付師範の免状をもらうためにわたしが受けた試験では、
九寸なごや帯での他装(人に着せる)・袋帯二重太鼓での自装(自分が着る)を、 長着を着るところから帯まで10分で仕上げる、という実技がありました。 なので、意を決すれば、今でも10分で着上げるのは可能です。 でもでも、家ではそんなに急ぐ必要はない。 とくに休みの日にだけ楽しみで着るとか、ぴしっとした着上がりにしたいときなんか、 急ぎ・焦りは禁物です。 焦るとヘンな汗が出てきて、ますます着にくくなりますからね。 休みの朝というのは、なんとなく身体の動きが鈍いもの。 きものを着て午前中に家を出なくてはならないとき、わたしは念のため、 着装のためにかける時間を1時間と見積もります。 ぴしっと着たいときは、裾よけから入念に着けていきたいんですね。 肌襦袢・裾よけ・補整具、 紐・伊達〆・衿を止めるピンチ・仮紐・帯〆・帯揚などの小物類は、 前の晩からひとつ所にまとめておいたほうがよりよいです。 長襦袢・長着・帯も前の晩から衣紋掛けにかけておく。 そうしておくと、翌朝、「あれがない、これがない」と、探しまわることなく、 さっと着装にかかれます。 もちろん、バッグなどの携行品の準備もしておくほうがよいですね。 きものが着上がってしまった後は、洋服のように大股で飛びまわったりできません。 出掛けに気が急いていると、足や腕をぶんぶん振りまわして、 挙句着崩れたり、裾を引きずるようなことになりかねないですから。 わたしは髪が短く、化粧もしないのですが、 髪のまとめやお化粧もきっちりしたい場合は、その時間も必要ですね。 思いのほか早く着上がったら、お茶でも飲んで気分を落ち着けるもよし、 早めにでかけてのんびり現地に到着するもよし。 「あの電車に乗らなくちゃ遅刻~!」と、きもので走ることもありません。 そういえばわたしは、ここ何ヶ月間で、1~2回しかきものを着てません。 色々立て込みごとがあり、着る気にならなかったんです。 きものを着るには、ふだんからの心のゆとりっていうものも必要なんだよなぁ、と しみじみ思っています。
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